過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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161:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:22:05.44 ID:sXivYPE/0
アクシデントの起こし方だが、結局のところ、最も単純な手法を選択した。
音声のプラグを引っこ抜く。
162:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:23:28.62 ID:sXivYPE/0
――元気だな、相変わらず。
正念場となるステージを控えても、特に一ノ瀬さん、宮本さん、塩見さんは普段と様子が変わらない。
リラックスしたり、忙しくはしゃいだり、城ヶ崎さんや速水さんにちょっかい出したりしている。
163:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:26:38.54 ID:sXivYPE/0
どうやら順延は英断だったようで、傘を差さずともそれなりに許容できる程度には雨脚は弱まった。
体調を崩してしまった子が一課に一人いたらしいが、聞こえた話ではどうにか回復したようだ。
お客さんも結構入ってきている。
164:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:28:37.15 ID:sXivYPE/0
ニュージェネの子達と入れ替わりで、LIPPSの5人が舞台袖にやってきた。
彼女達の出番は、今出ている二課の木場さんの、次の次だ。
木場さんを担当する新人の女の子プロデューサーに、さっそく一ノ瀬さんがちょっかいを出している。
165:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:29:45.65 ID:sXivYPE/0
携帯が鳴った。クマさんからのメールだ。
『ニュージェネレーションズは、合図があるまで機材の後ろに待機するよう手配しました。』
よしっ! やはり出来る男だなぁ、彼は。
166:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:31:19.98 ID:sXivYPE/0
直前にやってきたトップアイドルとそのプロデューサーは、どちらも無言で、しかし穏やかな笑みをたたえ、俺達の側を通り過ぎる。
そして、一言「行ってきます」と彼女はヒゲさんに告げると、彼もしっかり頷き、その後ろ姿を黙って見送った。
167:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:31:51.17 ID:sXivYPE/0
――――。
この計画――本当に大丈夫か?
168:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:33:30.80 ID:sXivYPE/0
馬鹿野郎、今さらビビってんなよ。
俺が体よくリストラされるための布石にするんだろう?
169:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:35:42.46 ID:sXivYPE/0
もの凄い歓声が聞こえる。どうやら高垣楓の曲が終わったようだ。
悠然とステージを降り、舞台袖を通り過ぎる彼女と入れ替わりで上がるのは、LIPPSの面々だ。
城ヶ崎さんが何か俺に語りかけた――たぶん、「じゃあアタシ達も、行ってくるね!」みたいな感じだったとは思う。
170:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:37:31.71 ID:sXivYPE/0
決めた! 止めよう、やめやめっ!!
この計画は中止。冷静に考えて全然ガバガバだったわこんなの。あっぶねぇ。
同時に、何て俺はヘタレなんだろうと思う。これだから俺ってヤツは――。
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