過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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228:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 22:47:55.77 ID:K38ajQT50
で、当日。
「――ふーん」
駅前で待ち合わせたプロデューサーのファッションをチェックしてみる。
229:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 22:49:16.56 ID:K38ajQT50
駅から少し歩いた所のショッピングモールに着くと、休日だからか、大勢の人でごった返していた。
「危険じゃないか? こんなに人がいたんじゃ、いくら変装してても城ヶ崎さんってバレちゃうんじゃ」
「誰も気にしちゃいない。周りの目なんて気にするだけ損」
230:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 22:50:42.73 ID:K38ajQT50
最初は服屋さん。
「ジャケットとか着ないの?」
「この歳になったら着れないよ」
「歳なんて関係無いって。おじさんでも着てる人フツーにいるじゃん」
231:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 22:53:14.50 ID:K38ajQT50
次、眼鏡屋さん。
「何で眼鏡? 俺も一ノ瀬さんも裸眼なんだけど」
「変装用に必要じゃん。アタシもしてるでしょ?」
「そうかも知れないが、現地調達するのはどうなんだ。ていうか俺が変装する意味無い――」
232:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 22:54:46.55 ID:K38ajQT50
次は――。
「おい、ちょっと待った城ヶ崎さん」
振り返ると、買い物袋を両手にぶら下げ、ウンザリした顔のプロデューサーがいた。
233:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 22:58:36.56 ID:K38ajQT50
一度駅に戻ってロッカーに荷物を預け、ネットで見つけた洋食屋さんに移動した。
さすが、レビューの数が30以上あったにも関わらず、星が4.3も付いてるお店。
雰囲気もロケーションもバッチリ。天気も良いし、テラスに吹き込む潮風が気持ちイイ〜★
234:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:02:12.01 ID:K38ajQT50
お店を出た後は、海沿いの公園を二人でのんびりお散歩。
「天気いいね。あ、見てみて、船!」
「あぁ」
「お魚釣ってるのかな?」
235:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:04:18.90 ID:K38ajQT50
――は?
「誤解をされているようですが、私達はカップルという訳では――」
そうプロデューサーが訂正すると、おじいちゃんは薄い白髪頭をお茶目に抱えてみせた。
「ありゃ? コレは失敬。アハハ」
236:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:06:28.62 ID:K38ajQT50
「そう言えばさ、プロデューサー」
「ん?」
「タバコ、吸わないね?」
237:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:10:18.62 ID:K38ajQT50
やっぱり、気ぃ遣いだね。
隣に立って一緒の手すりにもたれかかり、アタシはプロデューサーの顔をジッと見た。
水平線を眺めながら、プロデューサーはボーッとタバコを吹かし、携帯灰皿に灰を落としている。
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