過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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242:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:22:40.00 ID:K38ajQT50
「経験者は語るというヤツだ」
「えっ?」
プロデューサーは、タバコの箱を取り出した。
243:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:28:18.03 ID:K38ajQT50
「いや、俺が言ってるのは、そういう戯れ言で君のような若い子達をたぶらかす輩の事を――」
「戯言なんかじゃない!」
「簡単に叶う夢じゃないって分かってる。
だから目指してるんだし、アタシにはそれができるって信じてる」
244:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:30:59.35 ID:K38ajQT50
「だったらアタシ、証明するよ。夢でお腹いっぱいにできるんだってこと」
何でこの人は、こんなにも後ろ向きなんだろう。
仮にもアイドルのプロデューサーでありながら、なぜ夢を否定するんだろう。
245:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:32:32.81 ID:K38ajQT50
「アタシは――!」
どうしてもアタシの言うことを聞こうとしないプロデューサーに、とうとう激昂しかけた時だった。
246:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:37:26.11 ID:K38ajQT50
「何でココにいんの!!」
ソッコーで手近にあったトイレの陰に三人を呼び出す。
どういうつもりなのか、納得のいく説明してもらわなきゃアタシだっておこ――!
247:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:40:13.81 ID:K38ajQT50
「だーかーらぁ!! そうじゃないってアタシはただ志希ちゃん――!」
はたと、止まる。
248:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:41:38.74 ID:K38ajQT50
「仮に言った所で、あの子が美嘉を根に持ったり、妬いたりする事は無いと思うけど」
「いや、言わないでよ!」
「デートじゃないなら別に言ったって良くない?」
「デートじゃないから!! あっ、いや、デートじゃなくても言っちゃダメ!」
249:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:42:53.03 ID:K38ajQT50
足早に、さっきプロデューサーといた場所を目指す。
あぁあぁぁぁどうしよう。ヤバイ、さっき話してたこと全部頭から吹っ飛んでる。
平静を装おうとして逆に不自然になるパターンだ、きっとこれ。
250:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:43:38.95 ID:K38ajQT50
「な、何で――」
アタシは目を疑った。
そっくりそのまま、入れ替わったのかと思った。
251:名無しNIPPER[saga]
2017/12/17(日) 23:45:54.14 ID:K38ajQT50
「こんにちは――って、こんな所に何で」
いや、それよりもさっきまでいたあの辛気臭い方は、どこに行ったんだろう?
「プロデューサー見なかった? 今の、アタシ達の」
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