過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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315:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 20:48:18.03 ID:78VDBhPt0
「偉い人達は、何て?」
「聞きたいか?」

「あなたには、私達に聞かれるまでもなく、知っている事を全て話す責任があると思うのだけれど」

以下略



316:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 20:51:02.50 ID:78VDBhPt0
「すまない、君達は外に行っててくれるか?」
 そう言ってあたし達の退室を促すプロデューサーさん。

 たぶん、オトナ同士、あたし達に聞かせたくないような綺麗じゃない話もあるんだろうな。

以下略



317:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 20:53:15.54 ID:78VDBhPt0
「き、貴様――当事者でありながらよくもぬけぬけと!!」
 顔を真っ赤にして怒りっぱなしの課長さんとは対照的に、プロデューサーさんは淡々としている。

「私は当事者ではありません。彼女と関係を持つ事などありません」
「だというなら、誰なんだ!」
以下略



318:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 20:57:25.95 ID:78VDBhPt0
 連れられて来たのは、事務所からちょっと歩いた所にある喫茶店だった。
 事務所の人達も、例えばアイドルとプロデューサーなんかも、ここでミーティングをしているのをたまに見かける。 

「やれやれ――マジでアイツ、どっか行ってくんねぇかな」

以下略



319:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:00:42.67 ID:78VDBhPt0
「信じたいと思っているわ」

 奏ちゃんの回答は意外だった。
 カップを持つ手がピタッと止まった辺り、プロデューサーさんにとってもそうだったみたい。

以下略



320:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:04:15.96 ID:78VDBhPt0
「ぶっちゃけ言うと、信じられない」

「えっ」
 奏ちゃんにとっては意外だったのかな。
 対照的に、プロデューサーさんは眉一つ動かさず、そのままカップを口元に運んだ。
以下略



321:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:07:01.65 ID:78VDBhPt0
「そうだね」

 確かに、プロデューサーさんとあたしとの話は、くだらないどうでもいい話ばかりだったと思う。

 レッスンキツいなー、お仕事メンドっちぃなー、って愚痴をお互い言い合ったり。
以下略



322:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:11:23.10 ID:78VDBhPt0
 ――は?

「何言ってんの? プロデューサーさんが志希ちゃんに言ったんじゃないの?」
「言う訳無いだろ、そんな事。
 第一、俺は都合の悪い事を言わないヤツだって、君がさっきそう言ったばかりじゃないか」
以下略



323:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:12:37.13 ID:78VDBhPt0
「当事者に聞いてみない事には、どうしようもないな」

 プロデューサーさんは席を立ち、伝票を手に取った。
「えっ、どこ行くの?」

以下略



324:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:15:12.39 ID:78VDBhPt0
「346プロダクション事業部事業三課と申します。
 303号室にお住まいである一ノ瀬志希さんの、仕事上の監督をしている者です」


 事務所から志希ちゃんのマンションまでは、大体30分くらい。
以下略



325:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:17:46.21 ID:78VDBhPt0
 奥に引っ込んだ管理人さんが、慌てた様子で戻ってきた。
 管理人さんからの電話にも出ないみたい。

 管理人さん立ち会いの元で、部屋を開けてもらえないかお願いすると、OKしてくれた。
 たぶん、すごく良くない事を想像しちゃってんだろうな。
以下略



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