過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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320:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 21:04:15.96 ID:78VDBhPt0
「ぶっちゃけ言うと、信じられない」
「えっ」
奏ちゃんにとっては意外だったのかな。
対照的に、プロデューサーさんは眉一つ動かさず、そのままカップを口元に運んだ。
「だってこの人、自分にとって都合の悪い事は絶対話さないやん」
あたしだって、あまりこういう事を言いたいワケじゃない。
いつだって何だって、適当に済ませられるならそれに越したことは無い。
でも、今回のは、そういうんじゃないんよね。
「うん、そうだな」
カップを置きながら、プロデューサーさんはゆっくり頷く。
「塩見さんの言う通りだ。わざわざ自分が不利になるような事を言う必要なんて無いからな。だが――」
「だが?」
腕を組み、天井を見上げて少し考え込むような仕草を見せた後、プロデューサーさんはあたしに向き直った。
「何をもって、俺がそういう人間である事を塩見さんが判断したのか、それが気になる。
この際正直に言うが、他の子達には確かに、俺は割と隠すべき事は隠して話していた事実はあったよ。
だが、塩見さんに対しては、それはあまり無かった。気兼ねなく話せる相手というのもあるが、重要度の低い、他愛の無い話をすることが多かったからだ」
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