過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
1- 20
333:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:08:47.51 ID:78VDBhPt0
「全ては志希ちゃんが残した、何かしらのメッセージって事?」
「私は、そう思う」

 奏ちゃんの言う通り、普段は皆に甘えきりの彼女が、自分ちでパーティーやろうなんて、珍しいと思ったんだよね。


 そして、そうだ思い出した――美嘉ちゃんがソレを発見したきっかけは、雑巾を取りに行ったからだ。

 志希ちゃんが“うっかり”零したソースを拭くために、“志希ちゃんが美嘉ちゃんに”雑巾を取りに行かせたんだ――!

「そう――それが、真面目で高潔な美嘉に見つけさせるために、わざと仕向けた事だとしたら?」


 ひょっとして、美嘉ちゃんに思わせぶりな事を言って混乱させたのも――。

 あたしらの中で一人だけ、プロデューサーさんから聞いたでもなく、サマーフェスの裏事情を知っていた志希ちゃんが――。

 美嘉ちゃんを怒らせ、わざと溝を作って――でも、どこかで気づいてほしいと願った? 何を? どうして?


「今の志希には、とてつもなく大きいものを一人で背負い込んで、何かをやろうとしている気がしてならない。
 それも、決して良からぬ事を」

 奏ちゃんの表情は、今まで見たことが無いほど強張っている。
 あたしも、考えれば考えるほど分からなくなって、不安で胸が一杯になってきた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
769Res/709.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice