過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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337:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:22:07.55 ID:78VDBhPt0
 そう言ったきり、彼は黙り込んでしまい、私もつい、言葉を返すタイミングを失ってしまった。


 そんな事は無い、って、言い返すべきだったのか――それは、慰め?
 この人がそう言って、喜んでくれたかどうかは分からない。

 そもそも、私はこの人を、喜ばせたかったのかどうかすら、未だに判然としない。

 信頼関係を構築する努力をしてこなかった、と言われれば、それを否定する事は難しい。
 私は――。


  ――もうたくさん。


 私の方から一度、三行半を突きつけてしまったのを今でも思い出す。

 そして気づくのは、私は彼を、必要として来なかった。求めようとしなかった。

 面倒を見てこなかった、という彼の言い分は、正しいと同時に、私がそれを望んでしまっていた事なのだと。



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