過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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351:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:08:01.86 ID:78VDBhPt0
「な、ど、どういう事?」
一向に連絡に出ないアタシに、業を煮やしたんだろうな。
ただ、直接会ってでもすぐに伝えたい事、というのが何なんだろう――?
352:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:09:36.83 ID:78VDBhPt0
『混乱させてすまない。だが、そういう事なんだ。また連絡するよ。
とりあえず、君が思ったより元気そうで良かった。オーディション、頑張ってな』
プロデューサーは、アタシの事を何も叱らなかった。
353:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:11:21.82 ID:78VDBhPt0
オーディションが着々と進行していく。
一人10分くらいかかると思っていたけど、早い人は5分もかからず終わっちゃってるみたい。
つまり、その人達は不合格だ。
354:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:13:00.92 ID:78VDBhPt0
アタシの出番が来たのは、それから大体5分後。
部屋に戻ってきた、その沈んだ顔が全てを物語っている。
彼女も、不合格だったのだ。
355:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:15:22.49 ID:78VDBhPt0
「どうもー、こんに」
「美嘉ちゃん待ったぁぁぁーっ!!」
「ちわあぁぁぁあぁっ!!?」
356:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:18:38.39 ID:78VDBhPt0
(■)
「勘弁してほしいよ、また俺アイツに怒られるじゃん」
どうやら、フレデリカが仕事を放り出して外をフラフラしているみたい。
357:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:23:18.20 ID:78VDBhPt0
「さっきの美嘉とのやり取りを聞いて、改めて思ったけれど、あなたはやはり気ぃ遣いね」
「仮にそうだとして、大人が子供に気ぃ遣わなくてどうする。って前にも似たような事言ったな確か」
「えぇ、でも」
今の私は、この間それを聞かされた時の私とは、捉え方が異なってきている。
358:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:26:03.59 ID:78VDBhPt0
今日のプロデューサーは、随分とよく喋ると思う。
それだけ、実は内心、彼も追い詰められているという事なのかも知れない。
何より、普段よりもいくらか不機嫌だ。元々、機嫌が良い時の方が少ないけれど。
359:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:27:56.65 ID:78VDBhPt0
「えっ、手違い?」
どういう事。何があったというの?
「それとな。君達が大きく誤解している事が一つある」
360:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:29:53.36 ID:78VDBhPt0
「皆には、後で詳しく話すよ」
そう言い残し、プロデューサーは動いた。私も釣られてそれに従う。
静かに、しかし威圧的とも取れる強い意志を滲ませて、彼は歩き出し、そして――。
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