過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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356:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:18:38.39 ID:78VDBhPt0
(■)
「勘弁してほしいよ、また俺アイツに怒られるじゃん」
どうやら、フレデリカが仕事を放り出して外をフラフラしているみたい。
357:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:23:18.20 ID:78VDBhPt0
「さっきの美嘉とのやり取りを聞いて、改めて思ったけれど、あなたはやはり気ぃ遣いね」
「仮にそうだとして、大人が子供に気ぃ遣わなくてどうする。って前にも似たような事言ったな確か」
「えぇ、でも」
今の私は、この間それを聞かされた時の私とは、捉え方が異なってきている。
358:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:26:03.59 ID:78VDBhPt0
今日のプロデューサーは、随分とよく喋ると思う。
それだけ、実は内心、彼も追い詰められているという事なのかも知れない。
何より、普段よりもいくらか不機嫌だ。元々、機嫌が良い時の方が少ないけれど。
359:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:27:56.65 ID:78VDBhPt0
「えっ、手違い?」
どういう事。何があったというの?
「それとな。君達が大きく誤解している事が一つある」
360:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:29:53.36 ID:78VDBhPt0
「皆には、後で詳しく話すよ」
そう言い残し、プロデューサーは動いた。私も釣られてそれに従う。
静かに、しかし威圧的とも取れる強い意志を滲ませて、彼は歩き出し、そして――。
361:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:31:04.22 ID:78VDBhPt0
(♪)
ワォ♪ おばーちゃんすごーいコレー!
こんなリッパなミカン、アタシ見たことないよ? ホントにいいの? ありがとー!
362:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:32:42.29 ID:78VDBhPt0
(★)
「ブッチしろ、って、どういう事!?」
「そりゃーえっと、キャンセルしろとか、すっぽかしちゃえっていう」
「いや意味は知ってるって! 何でそんな事を言うのって話!!」
363:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:40:52.12 ID:78VDBhPt0
「ずっと、申し訳無かったって――そればっかり繰り返し、話してたって」
「――誰に」
「フレちゃんもその誰かから聞いただけだから、詳しくは知らないって言ってた。でも――」
364:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:42:41.24 ID:78VDBhPt0
「――とりあえず、フレちゃんに電話してみる。場所分かる?」
「それがさ、肝心な情報言わんのよフレちゃん。らしいっちゃらしいけどさ」
「ハハッ、そうだね」
「おい、聞いてるのか。後もつかえているんだ、いい加減つまみ出すぞ」
365:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:45:10.12 ID:78VDBhPt0
「ん、何の話?」
ラジオのパーソナリティとして人気を集める理由の一つである、ゆるいながらも上手に空気を読む立ち回り。
タイミングの良いパスも、適当にいなしつつ時には盛り上げる受け答えも、彼女のコミュ力の高さあってのものだ。
366:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:46:46.15 ID:78VDBhPt0
「あ、もういーよ。ここはあたしが引き受けるからさ、美嘉ちゃんは急いで」
憤慨する大人達を尻目に、周子ちゃんは笑顔で後ろ手に振ってアタシを送り出す。
これ、後でプロデューサーにも怒られるんだろうなぁ。
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