過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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361:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:31:04.22 ID:78VDBhPt0
(♪)
ワォ♪ おばーちゃんすごーいコレー!
こんなリッパなミカン、アタシ見たことないよ? ホントにいいの? ありがとー!
362:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:32:42.29 ID:78VDBhPt0
(★)
「ブッチしろ、って、どういう事!?」
「そりゃーえっと、キャンセルしろとか、すっぽかしちゃえっていう」
「いや意味は知ってるって! 何でそんな事を言うのって話!!」
363:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:40:52.12 ID:78VDBhPt0
「ずっと、申し訳無かったって――そればっかり繰り返し、話してたって」
「――誰に」
「フレちゃんもその誰かから聞いただけだから、詳しくは知らないって言ってた。でも――」
364:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:42:41.24 ID:78VDBhPt0
「――とりあえず、フレちゃんに電話してみる。場所分かる?」
「それがさ、肝心な情報言わんのよフレちゃん。らしいっちゃらしいけどさ」
「ハハッ、そうだね」
「おい、聞いてるのか。後もつかえているんだ、いい加減つまみ出すぞ」
365:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:45:10.12 ID:78VDBhPt0
「ん、何の話?」
ラジオのパーソナリティとして人気を集める理由の一つである、ゆるいながらも上手に空気を読む立ち回り。
タイミングの良いパスも、適当にいなしつつ時には盛り上げる受け答えも、彼女のコミュ力の高さあってのものだ。
366:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:46:46.15 ID:78VDBhPt0
「あ、もういーよ。ここはあたしが引き受けるからさ、美嘉ちゃんは急いで」
憤慨する大人達を尻目に、周子ちゃんは笑顔で後ろ手に振ってアタシを送り出す。
これ、後でプロデューサーにも怒られるんだろうなぁ。
367:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:50:23.03 ID:78VDBhPt0
何で、ってさっきから言い飽きたくらい、今日は色んなことが起こりすぎてワケ分かんない。
「夏樹から連絡があった。適当に流しに行こうとしたら、街中でフレデリカを見かけたらしい。
奏に連絡を取ったら、仕事をすっぽかしたらしいってんで、後をつけてもらってんだ」
368:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:53:04.60 ID:78VDBhPt0
ピンクのヘルメットを被り、拓海さんの体にしっかり捕まって、夕暮れ時の幹線道路を疾走する。
爆音はすごいし、スピードも完全にオーバーしてるカンジがする。
警察に捕まらないのコレ? 大丈夫かな。
369:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:55:35.77 ID:78VDBhPt0
えっ――ウソ。
「チッ、こんな時についてねぇぜ」
「ちょ、ちょっと拓海さん、ヤバイって止まろうよ!」
「アァ? すっトロい事言ってんじゃねーよそれでもカリスマギャルか」
370:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:57:17.29 ID:78VDBhPt0
住宅街の中に入り込んでも、拓海さんのスピードは一向に緩まない。
「ちょっと拓海さん! もういい、もういい!!」
「何が!!」
「事故るって!! 警察だってもう来ない!!」
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