過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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448:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 23:44:07.03 ID:Ae62FiCR0
「え、そんだけ? やった、ざっス」

 ヤァさんに倣うように、プロデューサーも黙ってお辞儀をしてみせる。


「わ、私も、処分していただけませんか?」
 震えながら、それでも勇気を出して切り出したのは、アリさんだった。

「私も、支社長と一緒に、計画に参加していました。
 彼らは、そのために今回その身を削ってくれたのです。
 私だけが、何も痛みを負わない訳にはいきません。どうか、お願いします」


「チーフ」

 深々と頭を下げるアリさんに、声を掛けたのは常務ではなく、プロデューサーだった。

 あえてチーフと呼んだのは、常務の手前だからかしら?

「チーフには、LIPPSの面倒を見てもらいたいんです。
 負い目を感じているというのなら、プロデュースという形で彼女達に返してやってほしい。
 でなければ、彼女達の世話をする大人がいなくなる」


 そう言って、プロデューサーは常務に向き直った。

「常務、お願いします。そういう訳で、チーフは見逃していただけないでしょうか?」



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