過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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513:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 20:23:49.26 ID:m6szqZZ10
最初は、仕事が忙しくて辛いのかな、と思った。
無理しないで、キツかったらいくらでも休んでいいぞ。
たとえ一日二日休んだ所で、今の君ならそう信用を無くすような事も無いだろう。
アリさんはドタキャンなんて許さないだろうけど、俺は別に何とも思わないし、何なら俺も一緒に怒られるからさ。
そう言ったけれど、彼女は首を横に振った。
仕事は楽しいから大丈夫、と――。
それから幾日か後、久々にオーディションを受けさせた。
成功体験を積ませるためのものであり、彼女の実力なら、まず問題は無いレベルのはずだった。
彼女は、アッサリと負けた。
本社で待機するアリさんに報告すると、もっとオーディションを受けさせろと、上層部から迫られているという。
後でゆっくり相談させてくださいと通話を切り、彼女の楽屋を開けると、荷物だけが置いてある。
外に出て、建物の陰を覗いてみると、彼女は一人で泣いていた。
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