過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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514:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 20:25:44.47 ID:m6szqZZ10
彼女は言った。
プロデューサーは、「これなら出来る」と私に期待して仕事を託してくれるのに、私はそれに応えることができない。
私なりに頑張れば頑張るほど、どんどん自分が見えなくなっていく。
私は、なんてダメなのだ――と。
あまりに優しすぎる彼女は、物事を上手に割り切れるだけの器用さを持ち合わせていなかった。
俺達の夢と期待を一身に受けてきた彼女の心は、ついに決壊してしまったのだ。
俺は、彼女に引退を提案したが、彼女は泣きながら首を横に振った。
自分の勝手な都合で、事務所に迷惑を掛ける訳にはいかない、と。
何が迷惑なものか、自分の身を優先しろと説得したが、真面目すぎる彼女は聞く耳を持たない。
早々に彼女を自宅に送り届け、その足で事務所に戻ってアリさんと相談をした。
だが、上層部は彼女に“より一層の成長”を強いるつもりらしい。
このままでは、彼女は本当に壊れてしまう。
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