過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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532:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:18:54.57 ID:m6szqZZ10
「君は、次のステージでもし勝てなかったら、どうなるんだ」

 恐れを隠すように、ひどく神妙な面持ちでプロデューサーさんがあたしに問いかける。
 そんなさ、大袈裟に構えんでもええのに。

以下略



533:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:22:10.37 ID:m6szqZZ10
 プロデューサーさんは、しばらく黙ってあたしの顔を見た後、思い出したようにコーヒーを啜った。

「――興味深い話をありがとう。参考になったよ」
「おっ、手厳しいねー。
 プロデューサーさんなら、もっと素直に「随分とよく喋るな」とかって皮肉ると思ったのに」
以下略



534:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:25:14.55 ID:m6szqZZ10
 ――意外っちゃあ意外だけど、さっきまでのこの人の話を聞いてたら、そうですかぁという感じだ。
 肯定できないけど、理解はできるっていうか?

 ふふっ――。

以下略



535:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:28:00.94 ID:m6szqZZ10
「タクシー呼ぶよ」
「いい。雨も少し弱まってるみたいだし」

 でも、と言ってプロデューサーさんが反論しかけるのを、あたしは指で制してニカッと笑ってみせた。
「昼間にもらったタクシー代の残りもあるしさ?」
以下略



536:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:33:09.74 ID:m6szqZZ10
「――風邪、引かないようにな」
「プロデューサーさんも、あんま夜更かししないようにね」

 そう言って、あたしはプロデューサーさんに別れを告げ、部屋を出た。

以下略



537:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:38:15.31 ID:m6szqZZ10
「いいえ、そういう意味じゃなくて」
「えっ?」


 奏ちゃんは、目を開けて、あたしに顔を向けた。
以下略



538:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:42:05.72 ID:m6szqZZ10
 (♪)

 うーん、風邪デリカ。

 だいぶ寒くなったこの時期にあんだけ雨に降られたらそりゃそうだよねー。
以下略



539:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:43:57.91 ID:m6szqZZ10
【11】

 (♡)

 それじゃあ。
以下略



540:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:46:37.54 ID:m6szqZZ10
 (★)

「どういうこと――!?」

 しぃんと事務室が静まりかえった。
以下略



541:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:48:50.36 ID:m6szqZZ10
「美嘉ちゃん――君の言うことはもっともだ。本当に、これは――僕達の力不足という他は無い」

 ただ頭を下げるチーフに、アタシは声を荒げるだけだ。
「何にも悪いことしてないのに、噂が立っただけで切り捨てるの!?
 無視すれば、堂々としてればいいじゃない! こんなっ!! こんな理不尽なこと――!!」
以下略



542:名無しNIPPER[saga]
2017/12/20(水) 21:50:32.29 ID:m6szqZZ10
『アイドル・アメイジング』まで、もう2ヶ月を切っている。
 本当なら、とっくに新曲が決まっていて、それに向けた5人でのレッスンが本腰を入れて行われているはずだった。

 でも今、レッスン室にいるのは3人だけ。
 フレちゃんが復帰したとしても、アタシ達は4人だ。
以下略



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