過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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603:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:41:46.57 ID:taHfCPeM0
 ま、美嘉ちゃんは心配性で気ぃ遣いだからしょうがない、ってカンジで方針は結局変わらないまま、レッスンはつつがなく終わった。

 次の用事まではちょっと間があったので、テキトーに中庭でブラブラしてたら、プロデューサーさんがいた。

 で、一緒にどっか散歩でも、ってなって、今事務所の外の公園のベンチにボーッと二人で座ってる。
以下略



604:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:44:02.73 ID:taHfCPeM0
「ほぉ、楓さんと?」

 あたしの楓さんの呼び方が、思った以上に随分親しげに聞こえたらしい。
 プロデューサーさんは、目を丸くしてあたしを見てる。

以下略



605:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:45:47.39 ID:taHfCPeM0
「当日は、服部さんと一緒に、LIPPSのライブを見に行こうと思います――ってさ」


「服部さん――って、あの、プロデューサーさんが最初に担当してたって人?」
 そして、優しすぎて、背負いすぎて、辞めてしまった人。
以下略



606:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:50:16.35 ID:taHfCPeM0
 口元に寄せたタバコが、すっかり短くなっていた事に気づくと、プロデューサーはそれを携帯灰皿に落とした。

「――俺を恨んでいるかな、って」
「えっ?」

以下略



607:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:52:26.04 ID:taHfCPeM0
「あっ」

 タバコ持ってない方の手で、急に慌てて胸ポケットをパタパタ探し出す。
 携帯灰皿なら、さっきコートの左ポケットから出してなかったっけ?

以下略



608:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:53:53.89 ID:taHfCPeM0
「アハハ、りょうかーい。チーフさんによろしく言っておくね♪」
「あぁ」

 後ろ手に、ヒラヒラと手を振って、その場を立ち去る。

以下略



609:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:55:18.68 ID:taHfCPeM0
 そしてあたしはプラプラと、事務所からちょっと離れた所――この前チビさんと行ったカフェに立ち寄った。

 待ち合わせていた人は、もう既に来ていて、優雅にお茶を飲んでいた。


以下略



610:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:57:09.49 ID:taHfCPeM0
「それで、楓さんと何話したの?」

「あ、美嘉ちゃん、そっちの方早くしないと焦げるよ?」
 お箸で美嘉ちゃんのそばにあったそれを差すと、彼女は慌ててお皿に取り、口に入れた。

以下略



611:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:59:23.08 ID:taHfCPeM0
「別に、そんな大した話してないよ?
 今度のフェス頑張ってね、とか、あぁありがとうございます、とか」

 そーっと、奏ちゃんのお皿にミンティア入りのそれをお箸でパスする。

以下略



612:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 01:02:25.80 ID:taHfCPeM0
「ところで、楓さんはどこまで知ってるんだろうね?」

 彼女の言葉に、美嘉ちゃんがふと手を止め、天井を仰いだ。
「そういや、楓さん――自分がそういう、偉い人達の思惑に振り回されようとしてたの、知ってたのかな」

以下略



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