過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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607:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:52:26.04 ID:taHfCPeM0
「あっ」

 タバコ持ってない方の手で、急に慌てて胸ポケットをパタパタ探し出す。
 携帯灰皿なら、さっきコートの左ポケットから出してなかったっけ?

以下略



608:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:53:53.89 ID:taHfCPeM0
「アハハ、りょうかーい。チーフさんによろしく言っておくね♪」
「あぁ」

 後ろ手に、ヒラヒラと手を振って、その場を立ち去る。

以下略



609:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:55:18.68 ID:taHfCPeM0
 そしてあたしはプラプラと、事務所からちょっと離れた所――この前チビさんと行ったカフェに立ち寄った。

 待ち合わせていた人は、もう既に来ていて、優雅にお茶を飲んでいた。


以下略



610:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:57:09.49 ID:taHfCPeM0
「それで、楓さんと何話したの?」

「あ、美嘉ちゃん、そっちの方早くしないと焦げるよ?」
 お箸で美嘉ちゃんのそばにあったそれを差すと、彼女は慌ててお皿に取り、口に入れた。

以下略



611:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 00:59:23.08 ID:taHfCPeM0
「別に、そんな大した話してないよ?
 今度のフェス頑張ってね、とか、あぁありがとうございます、とか」

 そーっと、奏ちゃんのお皿にミンティア入りのそれをお箸でパスする。

以下略



612:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 01:02:25.80 ID:taHfCPeM0
「ところで、楓さんはどこまで知ってるんだろうね?」

 彼女の言葉に、美嘉ちゃんがふと手を止め、天井を仰いだ。
「そういや、楓さん――自分がそういう、偉い人達の思惑に振り回されようとしてたの、知ってたのかな」

以下略



613:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 01:05:38.65 ID:taHfCPeM0
「ちょっとフレちゃん、さすがにそれかけ過ぎじゃ」
「いーよいーよ、楽しいし♪」
「だって見てよ、すごい事になってるよ? 血の海みたい」
「美嘉ちゃん、それこれから食べようっていうアタシに言う?」
「う――ご、ごめん、そんなつもりは」
以下略



614:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 01:07:49.51 ID:taHfCPeM0
「――周子?」
「どうしたの、周子ちゃん?」


「なんか、不思議やなって――こんな風に、当たり前のように皆で楽しく集まって、あーだこーだしてるのがさ」
以下略



615:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 01:11:43.23 ID:taHfCPeM0
「周子ちゃん――」
 美嘉ちゃんのでっかい瞳は、心なしか潤んでいるように見える。
 なんか、しんみりさせちゃった?

 フッ、と鼻で笑いながら、奏ちゃんがコップを置いた。
以下略



616:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 01:14:50.76 ID:taHfCPeM0
「ちょ、ちょっと! 楽しかったなぁって、奏ちゃんなんかもう終わりみたいな雰囲気出してない?」

 美嘉ちゃんが慌てて手を大きく振る。
「一員になれたどころか、奏ちゃんにしか出来なかったよ、アタシらのリーダーは。
 周子ちゃんだって、すごい子が来たなーって、アタシの方こそ焦って自主練しまくっちゃったしさ」
以下略



617:名無しNIPPER[saga]
2017/12/21(木) 01:18:51.51 ID:taHfCPeM0
「はいっ、焼けたよミカちゃーん☆」
 必死にフレちゃんの携帯を取り上げて写メを消してる美嘉ちゃんに、フレちゃんがおもむろにお皿を差し出した。

「えっ? な、あっ――!」

以下略



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