過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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662:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 21:57:10.74 ID:vQzT5qlo0
「えっ、あ――」
グスッ、と鼻を啜る音がしたので、ふと見ると、なぜか城ヶ崎さんが目に涙を溜めていた。
「お、おい、城ヶ崎さん」
まさか、今の話で?
どういう事だ。今の俺の話の、どこに泣く要素があったのかがまるで分からず、狼狽する。
「あーあー、美嘉ちゃんそうね、泣いちゃうよねー。
ごめんプロデューサーさん、美嘉ちゃんってば何か感情が昂ぶっちゃうとこうしてワカランチンになるんよねー」
そう言って、塩見さんが城ヶ崎さんの背中をさすると、それを皮切りにとうとう城ヶ崎さんが泣いてしまった。
悲しかったり、悔しくて流す涙ではなく、安堵のそれのようにも思えた。
「ミカちゃんミカちゃん、フレちゃんの鼻セレブ使って? お鼻チンしよ、お鼻チーン♪」
すかさず宮本さんが彼女にティッシュを差し出すと、城ヶ崎さんはそれを取り、鼻をかむ。
「グスッ――ありがと、周子ちゃんフレちゃん」
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