過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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676:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 22:57:43.70 ID:vQzT5qlo0
それにしても、あまりに居心地が悪い。
アリさん達も高垣さんも、どういう気の回し方か知らないが、余計なお世話も良いとこだ。
彼女と久しぶりに、しかもこんなシチュエーションで顔を合わせた所で、お互い気まずくなるだけなのに。
677:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:01:05.43 ID:vQzT5qlo0
「担当プロデューサーでは、なかったのかしら」
独り言のように、服部さんはポツリと呟いた。
678:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:03:28.15 ID:vQzT5qlo0
「そうね」
気の無い返事をして、彼女はステージの方へ向き直った。
「でも、現にこうして今日、あなたのアイドルはこの舞台に立つのよ」
679:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:06:51.15 ID:vQzT5qlo0
次が、いよいよ346プロの――LIPPSの出番だ。
「頑張れ頑張れと、励まし続けたことで君を潰した上、辞めさせてしまった――。
そして、もう止めろ夢を見るなと、足を引っ張りまくれば今度はこの有様だ」
680:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:09:41.43 ID:vQzT5qlo0
そして――まだ暗いままだが、シルエットで誰が誰かは何となく分かる。
まさに今、舞台の上に姿を現した彼女達の姿を見て、ようやく気づいた。
681:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:14:42.23 ID:vQzT5qlo0
急な横槍に呆気にとられる俺を尻目に、高垣さんは舞台の上を見つめたまま続ける。
どうやら、彼女達は配置に付いたらしい。
682:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:15:30.97 ID:vQzT5qlo0
――彼女だったか。俺の夢に出てきたのは。
楽しむ、か――。
683:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:18:36.76 ID:vQzT5qlo0
舞台上の背面に設けられた反響板の裏手には、作業用の通路がある。
予めステージを下調べしておきたいと、謹慎が明けてのち会場側に相談したら、快く応じてくれた。
彼女から頼まれた事でもあったが、前職の手前、個人的な興味もあり、そこそこ楽しく見させてもらった。
684:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:24:57.56 ID:vQzT5qlo0
スタッフに打診してみると、反響板の下に潜る事は危険であり、許可できないとのことだった。
確かに、もし反響板を吊ってる装置が不具合を起こし、落下して下敷きにでもなったら大惨事である。
それでも俺は、何かあっても346プロが全責任を負うと、上司への相談も無しに単独パワープレイで押し切った。
685:名無しNIPPER[saga]
2017/12/22(金) 23:27:46.35 ID:vQzT5qlo0
――会場がどよめく。
いつの間にか、舞台の上にいるのは4人だけではない事に、観客が気づき始めたようだ。
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