過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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78:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:56:43.09 ID:sXivYPE/0
「しょ、初対面だよな?」
 プロデューサーだけでなく、私達も開いた口が塞がらない。

「あ、シキちゃんラインやろーよライン! 知ってる、ライン?」
「おぉー、フレちゃんさてはスマホビギナーだね?」
以下略



79:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:00:19.15 ID:sXivYPE/0
「お、キミはなんて言うんだっけ? わっちゅあねーむ」
「えっ――速水奏よ。英語が堪能なのね、一ノ瀬さんは」
「志希ちゃんでいーよー。アッチでは英語だったからねー♪」

 海外から来たばかりというのは、本当だったのね。
以下略



80:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:03:38.04 ID:sXivYPE/0
 プロデューサーのデスクがあるという事務室には、彼の他に3人のプロデューサーがいた。

 童顔で私よりも身長が低いコロコロとした人と、まるでヤクザのようにガラの悪い金髪の人。

 そして――。
以下略



81:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:18:26.50 ID:sXivYPE/0
「えっ、志希ちゃんあたしんちの隣!?」
「へぇー、そうなんだー。じゃあ今日は周子ちゃんちに泊まっちゃおっかなー♪」
「隣同士なのに泊まる意味ー♪」
「せっかくだからフレちゃんも行っていいー?」
「せっかくの意味ー♪」
以下略



82:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:20:42.59 ID:sXivYPE/0
「えぇ、そうでしょうね」

 それはそうだろうと、私は思った。
 周子だけでなく、こんないい加減そうな子達と一緒にユニットを組む事になるなんて。

以下略



83:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:21:38.79 ID:sXivYPE/0
「――謙遜しているつもり?」
 それとも嫌みかしら。

「本気でそう思ってるよ。あの三人にも――もちろん、奏ちゃんにも」

以下略



84:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:23:29.43 ID:sXivYPE/0
「何せ、自分とユニットを組む周子ちゃんに、発破を掛けるくらいだもんね」
「いけない事かしら」
「お、本音出たカンジ?」

 ――私としたことが、つい乗せられてしまったようね。
以下略



85:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:26:09.41 ID:sXivYPE/0
「単に、あの二人が見るからに問題児だからでしょう」
 手に負えない子達の世話なんて、誰も進んでやりたがらない。

 何か、ゲームでもしているのかしら。
 フレデリカが両手を合わせ、上に突き出しているのを見計らい、周子と志希も同じくそれに続いている。
以下略



86:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:28:35.44 ID:sXivYPE/0
「リップスじゃ駄目なのか?」


 事務所1階のラウンジは、今日も朝から大勢の人が来ている。

以下略



87:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:39:40.21 ID:sXivYPE/0
「おぉーっ? シキちゃんその心は?」
 フレデリカが志希に熱いまなざしを寄せる。


「口ってさ、物を食べたり飲んだり、声を出したりさえできれば基本的に生きていけるじゃない?
以下略



88:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:42:52.27 ID:sXivYPE/0
「フーンなるほどー、それだと唇がすんごいキレイなカナデちゃんは超強そうだねー☆」

「はぁっ!?」

 フレデリカが突拍子も無い事を言うと、皆が一斉に私へと顔を向けた。
以下略



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