過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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20:名無しNIPPER
2018/02/18(日) 03:00:01.18 ID:3q5gIlsj0
 凛と別れた私は、できるだけ目立たないように部屋の端っこに腰を下ろす。
 どうやら気づかれた様子はなく、私は安堵しながらスマホを覗き始めた。
 しかし――

「あの、絢瀬絵里さんですよね……?」
「人違いです」
「ひ、人違いでしたか……」

 女の子はおずおずと引き下がる。
 にこみたいなツインテールをしたとても可愛い女の子だ。
 気弱そうで、実際おどおどとした態度をしながら、こちらを伺っている。
 ちょっとかわいそうなことをした、きっと彼女なら絢瀬絵里と告げてもひどい騒ぎにはならない。

「ごめんなさい、嘘です」
「やっぱり、絢瀬絵里さんですよね! お姉ちゃんが大ファンなんです!」
「そ、そうなの……私のファンなんていたのね……」

 そりゃあ高校時代には出待ちだって、モデルのスカウトだってされたこともあるけれど。

「そんな! μ'sのメンバーの中でも絵里さんは人気が高いです!」
「ほ、褒められるのは嬉しいけれど、ほら、もう、落ちぶれてしまっているし……」
「今はただ本気を出していないだけなんですよね……?」
 
 純真そうな瞳でこちらを射抜いてくる、お姉さんがファンだという少女。
 正直やりづらくてしょうがない、以前までの亜里沙を思い出すものだから。

「絵里さんは今でもY字開脚とか、一八〇度開脚とか、できるんですか?」
「で、できるけど」
「すごい! 私の高校時代にやってもらって、すごく憧れたんです。自分はほら、身体が硬かったので……」

 す、すごいかしら……?


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