過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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名無しNIPPER
2018/02/18(日) 05:18:40.35 ID:3q5gIlsj0
「働くということは、動くことです。人生において停滞した者は必ず不幸になります」
「不幸かあ」
「別に、体を壊すほど働けとは言いません、ニート生活が長くなると、自然と動くことに恐怖を感じるようになります」
こころちゃんは私を見ながら、お酒を少し飲み。
「恐怖は、人の心を壊します。壊れてからでは遅いのです」
「こころちゃん?」
「あ、ごめんなさい、せっかくの酒席に」
「ねえ、エリー? あなた好きなこととかってないの?」
にこに唐突に問われる。
私の好きなこと……そう考えてみると、義務的に過ごしてはいたけど、好きだからやるってことが少ない。
オンラインゲームだって、スマホゲームだって、それに数少ない趣味の読書だって、
そうしていないと悪い考えに取り憑かれてしまうから行っているにすぎない。
「ない、わね」
「そう、だったら。まずは好きなことを見つけることから始めましょうか」
「それは賛成です。些細な事でかまわないんですよ、絵里お姉さま」
「そ、そうね……」
考えがあまりまとまらない。
私は恐怖を覚えて、お酒をぐいっと飲み、料理に手を伸ばす。
「美味しいものや面白いものは好きかもしれないわね」
「なら、その線で行きましょうか、亜里沙ちゃんには私が連絡をとっておくわ」
「にこって、亜里沙と親しかったっけ?」
「社会人になってからね、色々とあるのよ」
どこか遠いところを眺めながらにこが言う。
珍しく、亜里沙がどんな場所で働いているのかが気になった。
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