過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
1- 20
630:名無しNIPPER[sage]
2018/08/12(日) 15:35:54.95 ID:A0mj3J2n0
 要は、私たちに憧れるようないわれなんて全然全くこれっぽっちもない。
 自分たちが自分たちの思うがままにやって来たことが、
 たまたま廃校阻止という結果として出てきて。
 それはほんとうに胸を張れるようなこともないことなんだと、
 Aqoursのメンバーを見ながら寂しそうに笑った穂乃果の横顔を思い出した。

「μ'sが秋葉原で歌い、
 みんなで一つになって完成させた
 SUNNY DAY SONG
 もう一度私たちは、
 あの時の想いを、そして奇跡を。
 無茶を押し通して生まれてきたμ'sの、女神たちの物語を完成させるために
 絢瀬絵里、あなたに協力をしてもらいたいんです」

 私はかなり引きつった笑みを浮かべていると思う。
 無茶振りをされているとかそういう意味合いではなくて、
 自分たちのしてきたことがやたら美化されている行為に驚いていると言ったほうが正解だ。
 ニート時代もやたらに長かったせいで、
 感情を表に出すという行為に対して鈍感になっているきらいはあるけれど。
 過去の自分の行動や行為を反芻しつつ出た言葉は、

「協力って言ったって
 私なんかが、
 本当にどうしようもない私なんかが……
 できることなんてさっぱりありようもないわ」

 首を絞められた後みたいに、きゅーっと急速に意識が遠くなってくるのを感じながら、
 私はフラフラとする自分の体を亜里沙に支えられていることに気がついた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
984Res/926.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice