過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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73:名無しNIPPER
2018/02/25(日) 02:24:34.77 ID:gwxnAmpw0
 顔色も多少良くなった海未が戻ってくると、亜里沙は満面の笑みを浮かべながら
 
「何か食べます? お酒の後ですから、さっぱりしたものか、麺類が良いですよね?」
「いえ、亜里沙。私はそろそろお暇……」
「海未、今日は泊まって行きなさいな、長い時間タクシーにも乗ったし、疲れてるでしょう?」
「いえ、絵里、これ以上お世話になるわけには」
「海未さん、泊まっていかれないんですか……?」
「…………泊まっていきます」

 亜里沙大喜び。
 久方ぶりに見る子どもっぽい態度に安堵しつつも、この天使は明日には堕天使に替わるかもしれないと思うと恐ろしかった。

「わーい、では亜里沙、お布団ひいてきますね!」
「いえ、私はソファーでもなんでも構いませんから」
「お客様にそんな対応できません! この日のために買っておいた羽毛布団があるんです!」

 初耳。

「しかも! 夫婦仕様です!」
「ご両親でも泊まりに来るのですか?」
「一ヶ月後には」

 爆弾が投下された。
 両親が来るということは、私はここにはいられないということである。
 特に父とは、お前の顔は二度と見ないと言われているし……。
 憂鬱になるのを必死で抑えようと意識するも、どこまで出来ているのか。

「絵里、顔色が良くないですよ?」
「ちょっと酔ったかしらね、水でも飲んでこようかしら」
「お付き合いしましょう、亜里沙は布団を敷いてきてください」
「はーい!」


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