過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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817:名無しNIPPER[sage]
2018/10/19(金) 12:44:40.94 ID:ezUhs/+9o
「海未ちゃん、ことりちゃん、ツバサさん……ステージに立つ皆さま……
 高坂穂乃果に力を下さい。
 ――そして、奇跡を起こしましょう」

 でも、亜里沙ちゃんは私たちを見送った。
 絶対に何かは言いたかったはず、言いたくても、
 何にもならないことは分かっているから。

 だから。
 
 だから絶対に私は頑張る。

 たくさんのスタッフのため。
 たくさんの裏方の人達のため。
 そして、ステージに立つ私たちのため。

 なにより、頑張りすぎちゃったどこぞの絢瀬絵里ちゃんのために。



「私は絶対にそれを許さない!」

 感情が昂ぶって。
 どうにも自分の気持ちが抑えられなくて。
 ステージの上に立つ人間が、
 絶対にやってはいけないようなことを私はやった。

 叫んだ。
 どうしようもなくて叫んだ。

 こんなことをされるいわれはないって、
 こんな扱いをされることはないって、
 みんなが、そう思っていたから。

 どんどん膨らんでくる悪意が、
 ブーイングという私たちの力不足による答えが、
 心が、
 壊れそうになるのを感じながら――

「ひどい……ひどいよ……」

 ひざまずいてしまいたかった。
 泣き出してしまいたかった。
 子どもみたいに、大きな声で泣き叫んで、
 疲れ果てて寝ちゃって悪い夢だったって言いたかった。

 海未ちゃんが7人がかりくらいで抑えられているのが見えた。
 見たこともないような顔で、泣きながら叫んでいるのが見える。
 聞いたこともないような乱暴な言葉で――



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