過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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907:名無しNIPPER
2018/11/04(日) 15:13:49.83 ID:w17GQmTQ0
 自分自身の身体が、まるで誰かに操られているかのような。
 この世における存在ではない、超常的な力で揺り動かされてしまっているような。
 意志であるとか、脳であるとか、神経であるとか、
 あいにく、学のない私にはどのような理論で身体が動かされているのかは、
 まるでまったく見当もつかないのだけれど。
 自分の身体が自分の意志に関わらず動いてしまって、
 なぜか周りに驚嘆されるような結果を生み出してしまって、
 私の行動如何に関わらず、理由もなく持て囃されてしまうことが、
 自分の人生において幾度となく存在したというのをここで白状しておく。

 頼りにならない記憶を思い返してみれば、
 幼少期ロシアでバレエをやっていた時分、
 私がやりたいとか、バレエを一族の誰かがやっていたとか、
 そんな事情は何ひとつもなく。
 ある日突然バレエの教室に連れて行かれて、
 それを妹が見ていたから、ええ格好しい気持ちが働いてしまったのか。
 私は始めてやったダンスで超常的な動きを発揮してしまった。
 人より上手に踊ってやろうとか、自分が才能にあふれていそうだからとか、
 子どもの時にありがちな、世界の中心は自分思考に陥ることもなく。
 なんだかよく分からないけれどできてしまったのである、
 今でもなぜ人よりも上手に踊れたのかは分からないけれど――。
 絢瀬絵里の人生において、人が苦労していることに限って上手に出来てしまって、
 なんだか知らないけれど人から恨みを買ったり、むやみに称賛されていたりするのであった。
 バレエに至っては、最初飛び抜けて優れた才能を発揮したのが大きかったのか、
 練習を重ねれば重ねるほど、ちょっと人よりもできるレベルで落ち着き。
 おばあさまの勧めに従って日本に来てからは一度も踊っていなかったりする。


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