過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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926:名無しNIPPER[sage]
2018/11/16(金) 20:02:20.42 ID:5zByhSRP0
 春の日の音ノ木坂学院。
 げに懐かしい学校の姿に、古木の桜の上に私たちはいた。
 例えるなら桜の妖精みたいだけれど、周りからは見えていない様子、
 仮に見えていたとしても困っちゃうけど、あいつ生徒会長だろとか言われたら落ち込むよ?
 かつて見た新しくなって華美になった制服とは違い、自分が通っていた時代の――
 廃校問題でピリピリして、周りにやたらと壁を作り、思い出したようにアコースティックギターにハマり。
 周囲からの扱いはなんだこいつだったろうし、今でも多分なんだこいつではあるんだろうけど。
 見たくないかと問われれば確かに振り返りたくない記憶ではある。
 できればμ's加入以降の私が見たい、ボロは出たけど、過去よりもマシ。

「絵里お姉さんが高校二年生の春みたいですね」
「ということは、新入生でやって来るのは穂乃果たちか」
 
 あまり記憶にはないけど、とりあえず生徒会役員として忙しなくいたのであろう。
 自分がとりわけ色々こなしているのを見るのかと思えば、少々憂鬱だけど。
 あんまり力もないくせに人に頼るのが苦手な私が苦労したのは、
 やっぱり人手がいる作業だった、希はあんがい力仕事はサボりがちだったし。
 そして気がつけば校内へとやってきていた。
 さてさてどんな景色をみるのかと考えていると、
 南ことり、園田海未、高坂穂乃果の姿が体育館の前に集っている場面だった。
 海未と多く付き合っているせいで分からなかったけれど、
 10年前のことりや穂乃果というのは幼い顔つきをしていたんだね……。
 なんかやたらと罵倒される確率の高い南さんの記憶があやふやだ。

「本当にだいじょうぶなのですか穂乃果、校内の地理もまだ把握してはいないのでしょう?」
「お手洗いくらいは行けるよ! だいじょうぶ! 私を信じて!」
「では何故、先ほどお手洗いに行かなくても良いのかと問いかけた時に平気と……」


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