過去ログ - 照「京ちゃんなんて知らない」京太郎「」
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717: ◆oiHx77pVqQ[saga]
2018/12/02(日) 00:19:59.94 ID:XAKtxQw40




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唐突に部室を飛び出した私を淡は訝しんでいるに違いなかった。
早足で脇目も振らず部室を飛び出して、勢いのまま駆け上がった階段に足が重くなる頃にやっと、言い訳があまりにもとってつけたものだったことに気づく。
それでもああ言い含めたのだから淡はきっと追いかけては来ない。私の言うことはしっかり聞いてくれるはずだ。



淡『どうしたの、テルー?』

馴れた大型犬のように尻尾をブンブン振っている様を幻視する。
そして、……先の自己嫌悪が宵闇のように降ってきて、息苦しさに私は立ち止まってしまう。

淡には何にも気づいてほしくない。彼女には何の落ち度もないのだから、部室でのんびりとト◯ポでもかじりながら誰かの帰りを待ってればいいのだ。
痛みはここで止めてしまえば、それで何も問題はない。



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