過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/06/02(日) 23:53:07.83 ID:GHIGXuIm0
>>775
タイトル「永遠へと至る道」
長い道だった。
この建物に入ってから、もう5分くらい続いているだろうか。
曲がり角や階段こそあるが、窓やドアはなく、明かりもない薄暗い通路だった。
そういえば、この世界に来るきっかけとなったときもこんな道を通っただろうか。
学校から帰って自宅のドアを開けたあのときも―――
***************
高校に入って数ヶ月が経った日だった。
高校では授業にも真面目に出席していたし、宿題も忘れたことはなかった。
総じて、与えられた課題は必ずこなすようにしていた。
ところが、グループで行動する校外学習では誰からも声が掛からず、クラスでただ一人単独行動をする羽目になった。
適当に過ごしている奴らが充実した生活を送り、課題を全てこなしている人間が冷遇される。
そんな高校生活には嫌気がさしていたところだった。
一日誰とも話さない学校から帰って自宅のドアを開けると、あるはずの玄関がなかった。
乱雑に脱ぎ捨てられた靴も、無造作に置かれた鍵の類もなく、ただ薄暗い廊下が続いていた。
その廊下を数分歩かされると、行き止まりに一つだけドアがあった。
住んでいるはずの家にある見慣れないドアを開けると、スマホでカメラの明るさを最大限明るく弄ったような部屋に羽衣みたいな衣装を羽織った女性が座っており、机上のディスプレイから顔を上げずにこう言った。
「ああ、いらっしゃい。あなた、これから違う世界に行ってもらいますからね」
おかしな格好をした不法侵入者から詳しい話を訊くと、この不法侵入者は自称天界から来た女神で、天界にはとある世界に順応できないものを他の世界に送って通常の生活を送れるようにする「人生更生プログラム」というのがあるとのことだった。
そして、自分は現在の世の中に順応できていないと判定され、天界のプログラムが機械的に選定した世界に送られることになったという。
いや、家族はどうなる。
失踪扱いか? いや拉致扱いか?
訊く間もなく飛ばされたのが、今いるこの世界だった。
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