過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
1- 20
184:名無しNIPPER[saga]
2018/12/16(日) 18:15:33.84 ID:KrUzi/3Z0
 意外とと言ってしまうと失礼なんだけど、
 私と同じくらい後ろ向きな思考回路を持っているのは絵里ちゃんで。
 力が入ると空回りしてしまうのは、自信のなさの現れだと私は思います。
 そこが絵里ちゃんの良いところでもあり、
 身の回りの人たちがいらない苦労をする点でもあるんですが、
 なかなか改められることはありません、性格を変えようとするには大変ですし、
 何よりそうしなければならない事情があるわけでもありません。
 変化に億劫になってしまう心も傷もあるので、藪をつついて蛇を出すよりかは
 現状維持のままでも構わないのではないかと、私も思っていたりはします。
 絵里ちゃんが自信満々に能力を発揮する姿を想像できないというのは
 私自身の思い上がりも手伝ってのことでしょうか、事実かもしれないのですが。

「花陽ちゃんに会って欲しい人がいるんだけれど」
「会う前からそのように不安な表情をされてしまうと、
 思わずお断りしたくなってしまいそうです……」

 苦渋の選択をしたと言わんばかりに、
 躊躇う表情を浮かべて言葉を告げられてしまうと、
 以前の真姫ちゃんのようにはっきりとお断りしたくなるのは人の常。
 仕事上のお付き合いの相手なら希ちゃんが言ってこないのは変ですし、
 私が担ぎ出されることもないと思います。
 ある程度私の推量に会うか会わないかは任せられていて、
 状況によっては断っても構わないのかとは思うのですが。

「でも、別にとって食べられてしまうわけではないんですよね?」

 気軽に聞いてみると、ベルさんはその可能性もあると言わんばかりに考え込み、
 私をものすごく不安にさせたのですが、

「……だいじょうぶよ、ええ、だいじょうぶ」
「本当にだいじょうですか?」

 すごく不安になったのは事実ですが、
 そこまで不安にならずとも良いでしょうと自分自身を励まし、
 何かあれば凛ちゃんに言ってくれるようにお願いして
 待ち合わせ場所であるという喫茶店へと向かったのでした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
782Res/1154.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice