過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/01/27(日) 16:10:22.73 ID:hEUd3Ks10
記憶というものが、蛇口を捻ったみたいに溢れ出してきて。
感じたことのないような頭痛を覚えてしまうくらい。
嘆いて投げ出して泣き出してしまいそうなほど、辛いことばかりが。
そりゃ記憶をすっ飛ばされている部分というものが、
私が抱えるに値しないような辛いものばかりであったのだから仕方ない。
おばあさまのこともそうであるし、ヘイトを集めるために奔走していた事実もそう、
やたらネットに自分の情報が流れているなと感心したのは過去の話。
原因が自分自身であるのなら笑い話にすらならない。
「ずいぶん長い付き合いだったのね」
(そうですね……以前お会いしたのが初めてではないことは)
「もっとあなたは小さかったものね――ごめんなさい、我ながら見たくもない過去ばかりで」
(誰しもそうではないですか、消したい過去などいくらでもあります)
雪姫ちゃんにそっぽ向かれると絢瀬絵里の死亡確率が跳ね上がるらしく、
付かず離れないならまだしも、身体を自由に扱うという行動にさえ取らせてしまうほど、
彼女が後悔するような選択を私は選び続けてきたようである。
しかしながら自分が死んだであろう瞬間が記憶として蘇ってくると、
なんとも言えない気分になってくる、ステージにある照明器具が落下してくるとか――
(これが最後だなと思いました、絵里お姉さんの身体を自由に扱うなど
本来はいけないことだったんです)
「いいのよ、すべて自分の迂闊さが招いたことだから
そのことに後悔はないの」
(ではなぜ、そんな悲しい表情をしているんです?)
「死んでみて気がついたけど、死ぬ瞬間よりも死ぬなって自覚する時間のほうが辛いからかしらね?」
(よく分かります、私も死ぬちょっと前は辛かったですから)
交通事故で死んだり、崖から転落したり、
やたら死亡する選択肢があるギャルゲーとかの主人公を笑えないほど――
自分が近いうちに死ぬなと分かっていると、精神的にも追い詰められる。
おそらくこの世界ではまだ何も成せていないっていうのが、
私が一番辛く思う部分なのだと思う。
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