過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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43:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 15:43:47.58 ID:j5Kms53n0
 季節は春。
 ようやく最近は暖かくなったかな? と思いつつ、
 夜になれば薄着でいると肌寒いので、
 風邪など引かないように一枚多く寝具を羽織ったら、
 あまりに寝苦しくて妙な夢を見てしまった。
 暗い暗い道の先に自分を待っている女の子がいる。
 ”小学校高学年”くらいの西園寺雪姫と名乗る少女が、こっちこっちとしきりに呼びかけてくる。
 足が竦みそうなほど暗い道をおっかなおっかな歩き、辿り着いた場所はひとつの光。
 なぜだか私はその先に行くのが怖くて、身体が粟立つような恐怖を感じて思わず前に進むのを躊躇ってしまったら。
 今は一緒にいるからと春の陽射しのような温かい笑みを浮かべながら、 
 私の気持ちをすっと安心させて、怖じ気ついていた足を前へ前へと一歩ずつ進ませた。
 なぜだか雪姫がもっと小さい手をしていたような気がして首を傾げたけれど、
 だんだんと自分の意識は朝の訪れと一緒に覚醒していく――
 どのみち、たかが夢なのだ。
 これからの日々は、亜里沙の頼みでハニワプロの落ちこぼれアイドルの面倒を観る――
 エトワールという場所の管理人を務める自分を想像し、なんだか懐かしい気がして、
 μ'sの面々に世話を焼いていた頃を思い出すからかな? と頭によぎったけれど、
 考え過ぎは良くないよね、と思い直して私はまぶたを開いた。

「ああ、変な夢を見たなあ……」

 独り言を呟いた私は、
 やれやれ誰もいないのに寂しい寂しいと思いながら伸びをした。
 朝陽が昇り始めて少し時間が経った春の日。
 以前までは起床するのにためらってしまうほど暗い時間だったけれど、
 暖かくなるにつれてベッドから抜け出すのが早くなってきた。


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