過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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名無しNIPPER
[saga]
2018/11/25(日) 15:44:24.40 ID:j5Kms53n0
慌てて掛け布団の中で電灯のスイッチを探さなくてもいい季節になり、
私としてもスッキリ、亜里沙にとっても余計な電気代を食わずにスッキリ。
そんな時、どこからかおはようございますという声が聞こえてきて、
妹とは違う声がしたけれど来客でもあったかな? なんて思考して振り返ると、
全体的に薄い色調をした先ほど出会った女の子が、ふわふわふわふわと浮かびながら、
にこやかに挨拶をして、ああ、まだ夢の中にいるのかと思った。
私にしか見えない精霊のようなものと説明してくれた雪姫ちゃんは、
なんでも迂闊な私をサポートしてくれるらしい。
確かに油断大敵とか、百戦負け続きという言葉がよく似合う私にとっては、
これ以上にない強い味方ではあるけれど。
いざとなれば身体を乗っ取りますのでと説明されたところで、安心していいのか嘆いていいのか。
彼女は説明もそこそこに本日のタイムスケジュールを披露してくれる。
起床して朝食を作り、妹と一緒にそれを食べたら私はこのアパートからお別れだ。
そのために中古屋や清掃業者から、絢瀬絵里の痕跡をこの場所から消すために苦労した。
どうしても処理したくなかったパソコンだけはツバサに預かって貰ったけれど、
さっさと引き取りに来ないと承知しないと脅かされてる。
前日に作ったボルシチをイタリアンに変化させ、
朝から胃がもたれそうな料理を作ってしまったなと、自己判断していると。
眠たげな亜里沙がこちらに顔を出した。
いつもシャッキリしていて、起床から5秒でキャリアウーマン化する妹にしては珍しい。
眠りでも浅かったのか、それとも仕事が忙しいものであったのか。
そういえば北海道から帰ってきたとか言ってたような……そうでなかったような?
「おはようお姉ちゃん」
「……ん?」
昔懐かしい言葉の響きを聞いた気がした。
甘えたがりだった妹の過去を彷彿とさせるほわほわとした口調と声色に、
まだ寝ぼけているのと笑いながら問いかけたら、
「え? あ……ん? そういえばなんでわたしはこんな口調で?」
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