過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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455:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/11(月) 19:40:22.23 ID:xZkV+3KQ0
「闇雲に頑張って希さんが大学を卒業するまでだから、ちょうど4年?
 なんかね、違うなって、そんな折、たまたま昔のことを思い出した」

 タクシーの運転手さんが聞いている中で、違う世界の自分の記憶云々
 なんて会話は出来ないので、
 あくまで当該の内容だと分かるようにしつつ、
 ツバサの過去回想に耳を傾けた。

「その時にはね、解散は決まってた。
 私たちの意志じゃなくて、後進が育たないっていうもっともらしい理由
 反発する気力もなかったわ
 確かにそうなの、私たちは絶対的な覇者で誰も敵わない無欠のアイドル
 自分が求めていた世界ってそうだったのかって――正直退屈で」

 そんなとき英玲奈にツバサはツバサのやりたいことをやれば良いじゃないか
 と言われて目からウロコが落ちたようだったみたい。
 
「別にアイドルしている自分が嫌いではないのよ?
 でも私にとってアイドルっていうのは、自分のやりたいことをやる一手段でしかなかったの」

 私と一緒に何かをやりたい――と言われれば、ウソつけ
 と一言で返すつもりではあった。
 でも、そんな事は絶対に言わないことは分かりきっていたし、
 ツバサが誰かと一緒に何かをなそう! という対象は私じゃなくて、
 英玲奈やあんじゅ。
 自分を卑下しているんじゃなくて、彼女とは対等な……ライバルみたいな?
 友人でもあるし、親友と言っても良いし、仲が良いと思うし。
 凹んでたら叱咤激励したり、叩き潰してみたり、
 血なまぐさいとは思うんだけど、仲良しというより殴り合いをするほうが、
 私とツバサの関係としては適切なんじゃないかと思う。

「自分にとって、上手くいくよりも、上手くいかないほうが面白いのよ
 そびえ立つ壁は高いほうが良い、壊しがいもあるしね
 ほら、私ってとっても諦めが悪いじゃない?」


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