過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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474:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/17(日) 15:35:51.87 ID:cBReHfnH0
「そろそろ帰ってくる時間ね――では、手はず通りに」
「……この状態で金髪ポニーテールにするのに違和感があるんだけど」
「安心してください絵里、私もツインテールにして目にはセロハンテープを貼ります」

 どれほど効果があるかは疑わしいけれど、
 千歌ちゃんにとって憧れる要素があるμ'sのメンバーである私や、
 ラブライブで良いところまで行ったSaintSnowの鹿角理亞が
 高校時代と遜色なくその場にいるというシチュエーションが大事らしい。
 記憶が戻るとたちまち美少女要素が高まる(原理不明)理亞は四苦八苦しながら
 ツリ目を作り上げてみせ、あーあーと低め低めに声を調整していく。
 
「絵里ももうちょっと柔和な感じで」
「……そうね、今の自分からすると緊張感のカケラもないというか、
 亜里沙の姉なんだなあって感じだったわね」

 過去の記憶を反芻してみると、
 キャラとしては南ことり方面に近かったようで、
 おしとやかで柔和で天然っぽい私自身のキャラをやはり四苦八苦しながら作り上げてみる。
 あなたがもう少しキャラが絢瀬絵里に近ければ記憶も戻ったのにとツバサにやっかみを言われたりもしたけれど、
 理亞に高校時代のあなたはもっと殺伐としていたと反撃され、
 私も彼女に準じて完全無欠なA-RISEのリーダーを演じればと素っ気なく言ってみた。

「こう……こう……おおぅ……」
「頑張るわねツバサ、目がどうしたって殺伐としないもの」
「絵里ももうちょっと喋り方を……あ、いや、しゃ、喋れよ!」

 これで誰かが、
 どうせすぐにネタが割れるんだから過去通りにしなくても
 とでも言えば、無駄な努力だったと笑えるんだけども。
 いかんせんやったからには本気になってしまう傾向がある三名は、
 過去の自分のキャラを取り戻すために必死になり、
 千歌ちゃんが私達に顔を見せにやって来るまで無駄な行為は続いた。
 ツバサや私たちのどうしようもない楽屋裏トークも聞かれてしまい、
 憧れのμ'sやA-RISEやSaintSnowへの評価がどれほど下がったのか――
 人は変わるものですもんね! とフォローされている三人を見て、
 彼女の友人の渡辺曜ちゃんが実際にどう思ったのか――
 Aqours結成までに多大な障害を残し、私たちポンコツ三人組は
 仕方ないからラスボスいじりに行こうぜラスボス! 
 というツバサの音頭に従い浦の星女学院に向かうのだった。


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