過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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54:名無しNIPPER[sage]
2018/11/27(火) 04:22:12.68 ID:dX+UK2dc0
 久方ぶりに職場に行くような気分になり、
 デデンとそびえ立っているハニワプロのビルを、
 建物自体に負けフラグが立っている気分で見上げ、
 体験していない過去の記憶が自分にこびりついている感覚が、
 どう足掻いても拭うことができずに、妙な焦燥感と違和感に気持ちが粟立ってしまいそう。
 建物の中に入り、いつものように各アイドルたちのスケジュールを確認して、
 ”違和感が残っている人と””残ってない人”がいることに気がつきました。
 おそらくハニワプロのスタッフで前者なのは南條さん――いや、もっとフランクに彼女を呼んでいた気がしますが、
 プロデューサー間で私情を持ち込んで仕事をするわけにも行かないので、名字での呼び名で統一します。
 残ってない人というのは彼女以外のスタッフ、そして多くのアイドル。
 社員の方や、私の上司にあたる方々もそうでしょうか? 
 ただ、上に立つ人は何食わぬ顔をして自分の敵に回りそうな気がして、
 その想像を首を振って払いました、問題を想定することは大事ではありますが、
 雁字搦めになって行動に差し支えになればまったく意味がありません。
 そんなことになるならばもとより問題など放り投げたほうが良い、弱気は敵です。

「絢瀬プロデューサー、その、どうしてもお会いしたいという方が」

 困ったような顔をして私に問いかけるのは、スタッフの一人の古田さん。
 得意なことはプレーイングマネージャー、それって違う人じゃないですか?
 ただ、面会とか懇談の予定は入っていなかったはずなので断ってしまっても良かったんですが、
 彼は基本的に優秀で仕事ができる人なので、取るに足らない相手ならスルーしてくれます。
 わざわざ問いかけてきて下さったということは、無視できない相手であるということ。
 どこかのえらい方が娘の面倒を見てくれとお願いでもしに来たのかと思い、
 仕事をしていた手を止めて古田さんと一緒に待って頂いているという方に会いに行くと――
 正直魂が抜けてしまいそうなほどに驚いてしまったのでした。

「古田さん……って、いない!?」


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