過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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635:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/31(日) 18:27:25.63 ID:VCM1jx2z0
「と、私はこのあたりかな、もう時間なんだ」
「時間?」
「絵里ちゃんに話を聞いて貰おうの会、また今度も付き合ってくれる?」
「予約しておかないと私のスケジュールって開かないの?」
「本人のあずかり知らないところで予定が決まるって楽しそうだね」

 ことりはそう言いながら楽しそうに笑うけど、
 私はちらりと希がこっちを伺っているのが見えて、
 あーなに言われるんだろうなー、家庭訪問の話かなー。
 と、少し憂鬱になった。



 親友である希のことを少々蔑ろにしがちである、
 そんなふうな自覚を持ち、つねづね気を使ってきたと思う。
 かつては彼女自身から距離を取られたことも数回、
 私の方から殴りかかったことも何回か。
 当時の私が優秀で人の気持ちを常に慮り、器用に立ち回れていたのなら、
 おそらく、こんな若返ってエロゲーのシナリオ書いている――
 そんな状況は生まれるはずもなく。

「希、体の調子は?」
「エリちみたいに走ってる軽トラ追い抜いて
 金髪ポニーテールがバイクで暴走していると警察に数件通報されるとか
 それくらいには元気じゃないけど」

 バイクはバイクでも自動二輪ではなくマウンテンバイクである。
 あいにく免許は持ってない、暴走している自覚はあるけど。
 希はたそがれた表情でなんだかなあみたいな顔をしているけれど、
 そんな顔をされると私もなんだかなーという気分にもなる。

「ああ、希」
「うん、なになに?」
「あなた恋をしたって嘘ついたわよね?」
「な、なんのことやん!?」

 ちょっとだけ意地悪をされた心持ちになったので、
 簡単に伏線回収。
 石投げてきたから石を投げ返した感があるけれど、
 私が反撃すると誰かしらに袋叩きにされて終わる傾向が強い。
 ちょっと最近持ち上げられすぎて、あかん物語の主人公みたいやん!?
 と発言が希みたいになってしまいそうなので、そろそろ出る杭みたいに叩き潰されたい。


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