過去ログ - 男「僕の生徒は亜人だらけ」サレム「例え5回目だとしても私は諦めない」
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389:人外好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2019/07/04(木) 21:05:23.81 ID:FpIx4iGQ0
入ってきたのは怖い顔をした黒い服の人。

知ってる。何度か見たことがある。きっと海洋マフィアの人だ。

でもなんでそんな人が私のおうちに来たんだろう。

怖かった。でもそれより怖かったのが。

「今までご苦労でした」

「いえ、ボスの命令を果たしたまでです」

お母さんもお父さんも真面目な顔で、怯えもせずその人と言葉を交わしていたこと。

お知り合い? にしてはとても業務的な会話。それにボスって

ここで理解できていないのは私だけで、不安におぼれそうになる。

ビクビクと震えていると黒服の人が傅いてこちらに手を差し出し

「お迎えに上がりました。海洋マフィア次期後継者序列第1位 『ルーティ・リゲイアー』様」

ルーティ「え、え、ち、違います。ひひ、人違いです。私はる、ルーティ・アクアトレスで、リゲイアーさんじゃ」

「違うんだルーティ。お前はアクアトレスじゃない。実は海洋マフィアの娘で、ルーティ・リゲイアーなんだよ」

え? どういうこと、じゃあ私の今までの人生って全部偽物だったってこと。

ルーティ・アクアトレスなんて存在しない、作られたものだったってこと?

それに、だったら

ルーティ「お、お父さんとお母さんは、私のお父さんとお母さんだよね。ねぇ」

「違うんだ」

二人が首を横に振る。

ここに、なに一つ本物の私は存在しなかった。

今までの、私が積み重ねていったものは全部虚像で、

たったノックひとつで崩されちゃったんだ。


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