過去ログ - 千歌「ポケットモンスターAqours!」
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16: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/04/28(日) 13:55:29.49 ID:WoQi+oWD0

ラプラスの背に揺られ、私たちは幻想な七色の星空を見ながら、ゆっくりと入江の奥へと進んでいく。





    *    *    *





鞠莉さんの言ったとおり、洞窟の奥に進むと陸が顔を出していた。

私たちはラプラスから降りて、洞窟の地面に足を下ろす。


曜「ロトムは更に奥に逃げ込んだみたいだね……。ラプラス、ちょっと窮屈かもしれないけど、ごめんね」
 「キュゥ」


曜ちゃんがそう言いながらボールにラプラスを戻す。

私は改めて洞窟を見回してみる。

薄暗い洞窟の中だけど、依然キラキラと光るメレシーたちが、天井に張り付いてぷるぷると震えているため、洞窟内は常に七色の優しい光に包まれている。

辺りには私たちが入ってきた場所同様、海から続いているのか波打つ水辺がいくつかあるけど、陸地自体はしっかりとした足場になっていて、歩いて探すのに不安はなさそう。

──ふと、そんな探索の視界の中に赤い欠片のようなものが落ちているのを見つける


千歌「ん、あれ……?」


私はそれに小走りで駆け寄って拾う。


鞠莉「モンスターボールの破片ね……」


私が手に取ったそれを、横から覗き込んで鞠莉さんがそう呟く。


曜「どうしてこんなところに?」

鞠莉「Hmm...」


曜ちゃんの言葉を受けて、鞠莉さんが辺りを見回す。


鞠莉「……二人とも、あそこを見て」


何かを見つけたのか、鞠莉さんが指を差して、私たちを促す。


千歌「……穴?」

曜「穴というか……窪み?」


鞠莉さんが指差した先には幅30cmほどの幅の窪みが壁に空いていた。


鞠莉「たぶん、ふらふら飛んでるロトムがあそこに嵌ってたメレシーにぶつかったんだと思うわ」

千歌「あ。あれって、メレシーが嵌ってた窪みなんだ!」

鞠莉「Yes. 個体によるけど……メレシーの特性は“がんじょう”だから、運悪くボールがぶつかって砕けちゃったんだと思うわ。ぶつけられたメレシーはびっくりして奥に逃げちゃったんだと思うけど……」


私の手からボールの破片を摘みあげて、鞠莉さんはそう言う。


千歌「え……そ、それじゃ中のポケモンは……」

鞠莉「たぶん外に放り出されてると思うわ。参ったわね……」

千歌「! ……しいたけ!」



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