過去ログ - 千歌「ポケットモンスターAqours!」
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/04/28(日) 14:04:49.11 ID:WoQi+oWD0
鞠莉さんが指示をするとこちらに飛んできたメレシーたちが空中で止まる。
「ロトトトト! 止められてしまったロト! でも、また逃げればいいロトー!」
再び声が響き渡る。
鞠莉「ふふ、ロトムったらおばかさんね〜」
「ロト…?」
鞠莉「せっかく隠れてるのに、“テレキネシス”で浮かせたメレシーをこっちに飛ばしてきちゃったら……飛んできた方向の先にいるって言ってるようなものよ?」
曜「あ、確かに……」
浮かび上がったメレシーはたくさんいたけど、それはほぼ私たちの前方で浮いていた。
それが私たちに向かって飛んできたということは、そのメレシーたちを挟んで向かい側にロトムは潜んでいるということで……。
「ロ、ロト!?!?」
メレシーたちが飛んできた方向の先に向かって、鞠莉さんは指を指す。
鞠莉「ポリゴン! “じゅうりょく”!」
「ポリ…!」
さっき指示を出さなかった角ばった方のポケモンが、一瞬鈍く光ったと思ったら、
──鞠莉さんの指差した方向の天井から板状の何かが落ちてきた。
「ロ、ロトー!!」
曜「ロトムだ!」
左手……の様な部位にボールを1個持っている!
鞠莉「ロトム……よくも好き勝手やってくれたわね……」
「ロ、ロトー! 来るなロトー!」
ロトムはポリゴンの重力を受けて、地面でばたばたとのた打ち回っている。
「そ、そうだロト!! ポイー!!」
鞠莉「なっ」
ロトムは思いついたかのように持っていたボールを投げ捨てる
曜「あ……!」
「さぁ、マリー早くボールを追いかけないとロトー」
鞠莉「次から次へと……!!」
そのボールはカツンカツンと音を立てながら転がり、入江内の洞窟に出来た大きな海水溜りへ──
曜「ま、まずい……!!」
私は思わず飛び出した。
──“じゅうりょく”下だから、このままだとボールが沈んでしまう。
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