過去ログ - 千歌「ポケットモンスターAqours!」
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885: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/10(金) 15:30:50.92 ID:Q+x1d3Jo0

 「──ランクル」


ランクルスが、文字通り眼前に迫っていた。


善子「ひ!?」


大きな腕が伸びてきて、

私の胸部辺りを鷲掴みにして持ち上げる。


 「ランクル……!!!」

善子「ぐ……!!」


ランクルスが腕に力を込めると、胸部が圧迫される。


善子「は、はなし……なさい……!!」

 「ランクル……!!!!」


徐々に徐々に強くなる、握力。


善子「ぐ……ぅ……!!」


このままじゃ、握りつぶされる。

……いや。


善子「あんた……っ……!! 握りつぶす気……ない、でしょ……!!」

 「ランクル……ッ」


考えてみれば、当たり前だ。

命を奪うことが目的ではない。

これは試しなのだ。

私たちに勝利条件が提示されてるのと同様に、彼にも希さんから予め指示されているであろう勝利条件がある。

それは、恐らく。


善子「私に……『参った』って、言わせる、ことでしょ……!」

 「ランクル」


相手の戦意を喪失させ、今後の戦いに参加する資格がないことを自覚させることだ。

つまり──


善子「ま……ヨハネは、絶対降参なんて、しない……けどね……!!」

 「ランクル!!!!」


私の言葉を聞いて、ランクルスの握力が更に込められる。


善子「が、ぁぁ!!?!?」


ミシミシと、肋骨が軋む。

痛みで降参を促している。

一瞬ふっと力が緩み、


 「ランクル……」



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