過去ログ - 千歌「ポケットモンスターAqours!」
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/11(土) 13:09:42.90 ID:XqTkDbxP0
果南「! あれって、もしかして……!」
ダイヤ「あの辺りが祠への入口になっていますわ! メレシーたちが集まってきている……恐らく聖良さんは既に中に居ますわ!」
恐らく“ゆうかん”な性格や“まじめ”な性格の個体のメレシーたちが集まって、周囲に侵入者の存在を報せているのでしょう。
アーチ状に集まるメレシーたちの下を潜って、通路を抜けると──そこは開けた空間になっている。
鞠莉「……この入江にこんな空間が」
驚いたような口振りで、辺りを見渡す鞠莉さん。
その天井の高い空間の奥には、七色の宝石で輝く祠が鎮座していた。
果南「うわ、すご……さすがメレシーの女王様の祠……」
そして、その祠の前には──
聖良「……来ると思っていましたよ。皆さん」
聖良さんの姿。
ダイヤ「聖良さん。ここまで来てしまいましたわね」
わたくしは一歩前に出る。
ダイヤ「ここは聖域……貴方のような邪悪な考えを持った人間が、おいそれと踏み入っていい場所ではありませんわ。一応、忠告して差し上げます。即刻、立ち去りなさい」
聖良「そう邪険にしてないでください。ここに辿り着くまで苦労したんですから」
聖良さんはそう言って笑う。
聖良「しかし、本当に入り組んだ洞窟ですね、ここは。理亞がクロバットのエコーロケーションで作ってくれた地図がなかったら、本当に辿り着けなかったかもしれません」
ダイヤ「こちらとしては、辿り着かないでくれた方がよかったのですが……」
聖良「すみません。こちらにも事情があるので」
ダイヤ「……どのような事情かは、貴方を捕まえた後でたっぷり詰問して差し上げますわ」
啖呵を切って、ボールを構える。
聖良「……怖いですね。じゃあ、やってみてください。──出来るものならですが」
聖良さんがボールを放る。
そして、再び──伝説のポケモンが放たれた。
「バァル……」
鞠莉「……パルキア……!」
果南「いやぁ……嘘であって欲しかったんだけどな」
パルキアは、なんとも言えない、禍々しい雰囲気でわたくしたちを見下ろしている。
聖良「嘘ではありませんよ……! パルキア!!」
「バァル……!!!」
パルキアが腕を振り上げる、あれは飛空挺でも見せられた技──!!
果南「──ま、トレーナーの方の腕はそこまでじゃないみたいだけどね」
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