過去ログ - 【安価とコンマ】自分の手で切り開く幻想郷生活三日目
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11: ◆z07gL4YySg[saga]
2019/09/06(金) 22:24:35.25 ID:Dire5W0x0
早朝。太陽は、少しずつ昇り始める。

亜栗「――――やっほ」

亜栗はその人物を見てシニカルに笑い。待ちわびたように小さく手を振った。

フラン「やっほ、宣言通り――朝一番に、来ちゃった」

手を振り返し。フランは手を振った反対の手で日傘をクルクルと回しながら、悪戯に成功した子供のようにニヤリと笑った。

亜栗「ああ、そっか。吸血鬼だから太陽は弱点か……もしかして、夜中とかにやったほうが良かったかな?」

と、ワザとらしく自分の頬に人差し指をくっ付け、首を傾げる。

フラン「その心配は必要ないよ。まだ完全に太陽は昇ってないから少しくらいなら大丈夫だと思うし……日焼け止めクリームとか塗ってきたし」

亜栗「ほほう、日焼け止めのクリームで何とかなるもんなんですね」

フラン「さぁ?まあ、一応の保険で?ああそれにー?私、乙女だからお肌のケアとか気にしちゃうし?」

亜栗「………うへへ。確かに、それは気にしなきゃだね。フラン、可愛いし」

軽い挨拶。

フラン「……あはは。それは、ありがとう」

風の音と、二人の小さな笑い声が混ざりあう。

まるで日常のように二人は笑い。そして――。


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