提督「なんかもう性欲が抑えられんわ」五十鈴「」
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297:♯10281219
2017/12/05(火) 00:34:10.23 ID:aeIlzQLa0
五十鈴「・・・」

提督「・・・・・・」

五十鈴「・・・一つだけ」

五十鈴「一つだけ、約束したら許してあげる」

提督「え・・・?」

五十鈴「でもその前に、提督はもう少し自分の評価を改めるべきね」

五十鈴「例えばあの日・・・先に五十鈴以外の誰かを呼んでたなら・・・」

五十鈴「鈴谷でも、如月でも、潜水艦隊の誰かでも」

五十鈴「きっとその娘が、今こうしてこの場にいたと思う」

五十鈴「提督がどれだけ自分を省みずに私達の事を想っていてくれるかなんて、知らないのはきっと提督だけ」

五十鈴「本来、ただの兵器(使い捨て)として扱われるはずの私達が、こうして戦いの中で、人として生活を送れているのは・・・」

五十鈴「全部提督のお陰なの。提督が私達を兵器としてじゃなくて・・・たった一人の・・・」

五十鈴「代わりなんていない誰かとして見てくれたから、私達は私達でいられた・・・」

五十鈴「それだけできっと、五十鈴達は報われてたのよ」

提督「・・・そんなはずないだろう」

提督「誰かが誰かの代わりなんて、あっていいはずがない」

提督「いや、そんなこと論ずる余地もないほど当たり前の話だ」

提督「ましてや、五十鈴達を兵器だなんて・・・」

五十鈴「・・・ええ、そうね」

五十鈴「心の底から、そう思ってくれる提督だから・・・私は・・・」

五十鈴(・・・私達は)

五十鈴「・・・好きよ、提督」

五十鈴「何度でも言うわ。貴方の事を」

五十鈴「愛しています」

提督(自分でもよくわからない涙が出そうになるのを堪えるのに必死で、言葉を返せなかった)

提督(声を出そうとしても、喉の奥でせき止められたかのように)

提督(一秒でも、一瞬でも早く、答えなければいけないのに)

提督(今思えば・・・どれほど待たせたか分からないその時間を)

提督(五十鈴はずっと、待っていてくれたんだろう)

提督「・・・俺、も」

提督(ああ、我ながら・・・本当に、本当に)

提督「俺も―――――」

提督(なんて最低で情けなく、卑怯な答えだっただろうか)

提督「愛している。俺は……五十鈴を、この世界で誰よりも……!」

提督(その時の五十鈴の表情は印象的で)

提督(きっと、俺の考えなんて及びもつかない複雑な心境だったんだろう)

提督(一目見ただけで、そう感じさせる何かを含んでいた)

提督(それでも俺は・・・)

提督(目の前の少し困ったような、それでも嬉しさを堪えきれないように涙を流した笑顔を見て――――)

五十鈴「―――ええ。五十鈴も、誰よりも貴方を愛してます」

提督(――――例え何があっても、どんな事が起ころうと、彼女を護ろうと誓った)



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