6: ◆CaWSl75vrE[saga]
2015/06/28(日) 03:24:59.12 ID:823VgtnL0
「や、夜分遅くにすみません」
「ううん、私は大丈夫だよ。それよりほら、そこにいたら寒いでしょ?入りなよ」
「あ、はいっ!」
そう促され、そそくさと部屋に身体を滑り込ませる。
肌に突き刺さるような空気の廊下と違って、包まれるような温かさに身体を震わせる。
いくら他の日に比べて気温が高いとはいえ、季節は冬。暖房なしには寝られないほどの寒さだった。
「どうしたの?眠れないの?」
穏やかな口調で、語りかけられる。駆逐艦という括りに分類されているため、秋月を子供として見ていながら部屋を訪れたのを不安の表れとして取っていることからだった。
しかし、秋月のそれは寂しさや戦うことへのものではなく、もっと大きい、これからすることへの不安。
「……………」
問いかけに答えず、表情を曇らせる秋月を見た提督はにこっと笑いながら口を開いた。
「……ほら、おいで。もっと近くで、お話しよう?」
子をあやすように優しい笑顔でそう言いながら、自分の隣であるベッドの縁をぽんぽんと叩く。
「……はい」
その笑顔に幾分か気持ちが楽になった秋月。誘われるがままに提督の方へと歩き出す。
562Res/255.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20