【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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104: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/09/08(火) 13:33:22.18 ID:n12mTGU10
 海での戦いは終わり、彼女達は深海棲艦に対抗する為の存在から無用な争いの抑止力へとその存在理由を変えていた。
 つまりそれは、陸の上で行われる戦いにおいての強さも要求されるということだ。
 ある者は拳で壁を砕き、ある者は銃弾を弾き落とし、そして彼女は――。




「珍しいな、お前が道場に居るなんて」

「そういう提督だって、ここには滅多に来ないんじゃない?」

「普段は一般女性が多いだろ、自然と足も遠退くさ」

「……ひょっとして提督って、艦娘以外に興奮しないから提督になったとか?」

「人聞き悪いこと言うな、至って俺はノーマルだ」

「ふふっ、冗談よ。それで、ここへ何しに来たの?」

「軽く運動しに来た、暇なら付き合え」

「別にいいけど、提督って剣道とかの経験あったっけ?」

「仮にも提督だぞ、一応基礎的な武道は粗方やってる。腕前はともかくとして、だが」

「そこで実は剣の腕前は凄いんだ、とかにならない辺りが提督っぽいなぁ……じゃあ、やりましょうか」

 少し距離を空け、二人は木刀を構えて立つ。
 構えると言っても、伊勢は木刀を片手で持っているだけだ。

「――ふんっ!」

 馬鹿正直な踏み込みからの真正面への振り下ろし、下手な小手先の技など使うことすら出来ない提督からすれば、これが出来うる最良の行動だった。
 それを伊勢は木刀を上に構え直しただけで受け止め、頬を掻く。

「あー……うん、やっぱり本当に弱いんだ」

「だから俺は頭脳労働専門なんだ、よっ!」

「守るこっちとしてはもう少し提督が強いと楽出来るから頑張ってよ」

「その為にこうして悪足掻きしてるんだ、ろっ!」

 とにかく打ち込む提督と、軽々受け流す伊勢。
 提督の息が既に乱れてきているのを見ながら、伊勢は溜め息を溢す。

「まずはもっと体力を付けるところから、かな」

「歳も……はぁ……取ってきたからな……ぜぇ……」

「まだまだ若いじゃん、元帥と比べたら」

「あんな……妖怪と一緒にするな……ふぅ」

 打ち込む手を休め、額から流れる汗を提督は拭う。
 その頭をコツコツと叩いた後、伊勢は木刀を流れるように振るう。

「提督、最低でもこれぐらいは出来るようになってよ?」

「……走るだけじゃなくて、腕立てもやるか」


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