【艦これ】大鳳「衣食住に娯楽の揃った鎮守府」浦風「深海棲艦も居るんじゃ」
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774: ◆UeZ8dRl.OE[sage saga]
2018/03/08(木) 23:43:00.53 ID:NfR/XS+M0
「……」

「やばっ、むー姉逃げて!」

 出会ったときと同じように、何の敵意も、警戒も見せず、ただ部屋の入り口からこちらを眺める姉。見られた以上、三日月が彼女を放置するはずがない。
 それだというのに、いつもと変わらず満開の花のような笑顔で、とてとてと歩み寄ってくる。正直、ここまで頭の中がお花畑だとは思っていなかった。

「――月影、これが貴女の選択の代償です」

「待て三日月!」

 動揺で緩んでいた拘束を振りほどき、三日月が姉へと迫る。
 ――ダメだ、間に合わない。

「っ……え?」

「喧嘩するのはいいけど、ちゃんと仲直りしないとダメだよ? こんなのつけてたら邪魔だから外すにゃしぃ」

「な、何するの、放してっ」

「ん〜、また妹が増えて睦月、感激ー」

「むぐぅぅぅっ!?」

(……マジで?)

 向かってくる爪を押し退けた左手から血を流しながら、力一杯姉は三日月を抱き締めている。アレは普通に怪我を負うより痛いはずなのに、そんなことはお構いなしだ。
 あまりの事態に混乱してもがいている三日月を見ていると、どういうわけだか笑いが込み上げてきて、大声で笑ってしまった。
 その後、髪を乾かして戻ってきた如月姉にお願いして司令官を連れてきてもらって彼女の処遇を決めてもらったり、ケガしてることすら忘れてはしゃぐむー姉を如月姉と手当てしたり、どうしていいか分からず戸惑う三日月に色々な話を聞かせたり、一晩中その日は賑やかに過ごした。
 結局、この話で何が伝えたかったかって言うと――私達姉妹は、皆むー姉には頭が上がらないってこと。




――――今もその時の傷、残ってるよ?

 ――――どうしてそれをそんな嬉しそうに見せられるのさ……。

――――だって、三日月がここに来た記念にゃしぃ。

 ――――(やっぱむー姉もいい意味でだけどぶっ飛んでるわ)


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