【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/09/01(火) 01:04:21.37 ID:POkv/Uvq0
「……もう一年経つんだね」

あれ、心読まれた?

さとりなの?

お前そこで渇いてくの?

「ヒッキーがこの部屋で……一人暮らし始めて、もう一年だよ」

あ、そっちですか。

ちょっとほっとした。

「? どしたの、溜め息なんて吐いて」

「いやいや何でもないから気にすんな……思ったより早かったな、一年」

「そうだね……色々あった筈なのに、気付いたらみんな昔の出来事って感じになってるの」

「なんとなくだけど分かるな、お前が夏休みの自由研究に捕まえた蝶々の羽ばたきが発端になって総武高の治安崩壊が始まったのももう何年前かってくらい」

「大学の課題で自由研究とかそもそもなんで昆虫採集!? 総武も不良の学校になんてなってないよ!?」

「いやほらアレだよ、大学の懐の広さはお前の知的レベルにも合わせてちゃんとカリキュラムを組んでくれるって話」

「バカにすんなし! あたしだってヒッキーと同じ試験受けて合格したんだから! バカにしすぎだからぁ!」

「……裏口入学じゃなかったっけお前」

「大丈夫だって大小判押してくれたのヒッキーじゃん!」

「うるせぇな、もう深夜なんだから静かにしてろよ」

「煽ってるのヒッキーの方だからね!?」

……とまぁ、女性らしさとか色気を身に付けても変わらないところがあるのは安心出来るというか、溜め息の原因追求を煙に巻く為の誘導は見事なまでに嵌ってくれた。

このように、変わるものもあるし、変わらないものある。

どちらか一方に固執するでなく、どちらも受け入れ己の血肉にしていくこと。

それを教えてくれたのは、間違いなく目の前でぷくりと頬を膨らませる彼女だ。

思い出されるのは彼女と触れ合ったこの一年、俺達は一体どんな切っ掛けで今へ至ったのだったか――


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