【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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220:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]
2015/10/11(日) 23:48:47.31 ID:8fpHBoT9o
「……ほれ」
「あ、ありがと……」
洗い物は終えたが、そのまま戻るのも気が引けたので二人分のコーヒーを淹れて差し出す……コーヒーと言っても粉末タイプのカフェオレという安っぽさ。
マッ缶ほどでないにしろ糖分乳成分過剰な甘味飲料だが、それでも薫るコーヒーの匂いがざわつく心を幾分落ち着けてくれる。
由比ヶ浜の方も、ずずと小さく音を立て啜ると、
「おいしい」
そう頬を緩め、周囲の空気は蕾が微かに花開いたように陽気を振りまいた。
何処か言い訳じみた気遣いの代価としては貰いすぎなくらいだったか……そんなことを思いながら彼女の正面に座る俺もカフェオレを啜り始める。
ず、ずず、ずずり。
啜る音が近く、何をやっているのかも知れないテレビ番組の音声が遠くなる。
俺も由比ヶ浜も啜る途中でチラチラと相手の顔を窺い、目が合っては視線をカップに移してまた啜る。
ず、ずず、ずずり。
時間の感覚が引き延ばされては縮み、舌と口内の粘膜を焼くような熱いカフェオレと軽くなっていくカップだけが現実感の指標だった。
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