【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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355:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:18:20.03 ID:FwRKI0Dw0
とはいえ今はその愛情とか家族の証がひたすらウザい。
俺がいない間に小町が何を吹き込んだのか彼女がどうとか連れてこいとか言い出して冷や汗かいた。
無理矢理振り切って家を出る際に
356:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:20:27.55 ID:FwRKI0Dw0
歩いて、駅について、電車に乗って次の町へ。
特に目的もなく流離う一人旅は、これが案外悪くない。
357:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:22:46.48 ID:FwRKI0Dw0
しかし疲労するということは考えが散漫になるということで、
これも思考が大きな穴だけに留まらないという運動に於ける鬱予防の効果の一つなのだろう。
体力と引き替えに僅かな心の平穏を得て、このまま何処に行こうかと悩んでいたところで、
358:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:27:35.45 ID:FwRKI0Dw0
「ごめんね〜付き合わせちゃってぇ」
359:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:29:43.11 ID:FwRKI0Dw0
正直、ママさんのことは苦手だ。
苦手と言っても嫌いだとか会いたくない訳じゃなく寧ろ俺には珍しく好意的に接したい相手なのだ。
が、それ故に落ち着いて対応したいのに彼女の持つ属性・空気は俺を落ち着かさせずにはいられない。
由比ヶ浜の姉と見まごうほどに若々しく似通った容姿と甘い声、
360:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:30:54.80 ID:FwRKI0Dw0
「……でも、良かった。 こうやってヒッキーくんと二人きりで話せる場を持てて」
「二人きり、ですか」
361:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:33:09.62 ID:FwRKI0Dw0
それは俺と由比ヶ浜……だけでなく、総武高校奉仕部に於いて全ての始まりとなった出来事だった。
入学式の日、車に轢かれそうになった由比ヶ浜家の飼い犬・サブレを俺が助けて事故に遭い、
その車に乗っていたのは……という話。
その事実を知った俺の一方的な態度で一度繋がった関係は終わり、
362:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:34:59.16 ID:FwRKI0Dw0
「その、サブレのことは受け取りますけど、由比ヶ浜を助けたって、受験のことですか?」
仮にも進学校である総武に何故由比ヶ浜結衣が入学できたのか、
これは総武高校七不思議の一つとして俺が妄想していることである。
363:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:36:50.88 ID:FwRKI0Dw0
「あの時の結衣、本当に熱出して寝込んでたの……でも直ぐに良くなって、それでもまだ調子悪いから学校休むって聞かなくて」
バレンタインを過ぎ、その中で発生した奉仕部最後の依頼を解決……と言えずともその露払いと準備を終え、
恐らくは長くなるだろう戦いに赴く依頼主の背中を押し、その中で決意を固め、
364:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga]
2015/11/08(日) 21:39:16.04 ID:FwRKI0Dw0
「あの子、今はあんな見た目だけど鈍くて恋なんてしたことなかったのに、その一番最初でこんなに辛い思いをしているなら、これからどうなってしまうんだろう……十何年も一緒に暮らしてきて、あの子のことは誰より分かって近くにいるのに、何かしてあげたいのに、何も出来ないのが歯痒くて」
そう、近い存在なら救える、何かしてあげられる……それは絶対ではない。
どれだけ長く寄り添い合う存在でも、結局は表層的な反応を印象に焼き付け、深層にあるものは想像するしかない。
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