その剣士、サキュバス憑きにつき。
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108:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/11/10(火) 21:50:25.45 ID:RKc8xUH5O




俺は村を去る。俺の一命を取り留め、俺に居場所をくれた恩人たちの村を。

剣と金、地図に油、飲み水と干し肉。それだけ背負って歩き出す。
すぐ俺は砂塵に巻かれ、顔を覆い、地平に溶けてゆくだろう。
その前に伝えるべき事があった。




剣士「ありがとう。宿の娘と、その母よ。過去の遺物に朽ちたとて、死んでしまえば過去を振り返る事もできなかった」

剣士「身体を大事にしろ」

母「けっ。あんたが言うんじゃないよ」
娘「そうですよ」






剣士「……世話になった」


俺の行く手に朝日が昇る。
ああ、気持ちいいのだ。
きっと今は素直になったとして、負の力にも飲まれないだろう。

一時だが、俺は幸せだ。




「はじまりの小村 おわり」


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